社説【編集部感】
選抜制の迷い払拭する座長 上村ひなのスピーチ
2026.02.20
 9ヶ月ぶりの「ひなた坂46LIVE」が幕を閉じた。座長を務めた上村ひなの(日向坂46)は2日目のスピーチで選抜制についての思いを赤裸々に、かつ配慮しながら語った。
 スピーチの直前に上映されたVTRの中で上村は小坂菜緒(日向坂46)に「悔しいね」と声をかけられたエピソードを明かしている。これは言わずもがな表題曲を歌唱する選抜メンバーに選出されなかったことへの感情を指す。無論メンバーには大小あれど選抜を目指し、それが果たせなかったことへの悔しさはあるだろう。
 乃木坂46が当初から「アンダー」と呼ばれる非選抜メンバーによる活動が導入されて以降、櫻坂46にも「BACKS」と命名されたアンダーグループが存在し、日向坂46においては「ひなた坂46」(通称:ひらがなひなた)と呼ばれる。全体で30名を超えるメンバーが在籍する各グループにおいて、やはり全員が同一の活動を続けることは現実的でないことは理解できる。
 一方で、選抜制について「メンバーの優劣」と捉える人は少なくない。特に対外的な露出は選抜メンバーに選出されるか否かで大きく変わる。歌番組への出演などパフォーマンス面ではそれが顕著に現れてきた。それを考慮してか、最近では各グループともにシングルの発売に合わせて各アンダーグループのライブを開催することが慣例となりつつある。
 上村は選抜とひなた坂46について「選抜にもひらがなにも境界線はないと思っています。線なんてもともと引かれていないんです」と語った。選抜制が導入されて以降、そこに明言されない線が引かれたような印象が蔓延した中で、それを払拭するスピーチとなった。これは日向坂46、ひなた坂46、さらにはけやき坂46としての活動を経験した唯一の現役メンバーだからこそ語れる言葉だった。ポジションの違いを超えて活躍の場が設けられる、そんなグループであることを願いたい。



© 週刊坂道編集部 - @ Weekly_46 All Rights Reserved. 2026